学生がスマートニュースを使ってみての感想
いろいろと忙しいのが先週だった。
先日のエントリーの最後に、最近話題のニュースアプリについて10名程度の学生で議論したことを書くと述べた。日は経ったが書いていくことにする。
先日(と言っても1ヶ月前くらいだが)、自分も含め10名程度でニュースアプリについて議論した。その内容は、事前に3つのニュースアプリをインストールして使用してもらい、その感想についてあれこれ話すといったものだ。事前にインストールしてもらったニュースアプリは、「Smart News」と「グノシー」と「News Picks」の3つである。今回は、その中で「Smart News」(以下スマートニュース)についての議論を取り上げ書いていきたい。
スマートニュースについての簡単な概要をまず述べると、リリースは2012年12月10日(先日ver.2のリリースがあった)であり、ホームページを見てみるとミッションが、「世界中の良質な情報を必要な人に届ける」と書かれていた。ダウンロード数は400万~500万程度。個人的には、上記に挙げた3つのアプリの中では最もシンプルだなと感じた。政治や経済から芸能やスポーツまで幅広く取り扱っており、まんべんなく情報を入手でき、どことなく、「ヤフーニュース」と似た感じを受けた。大体これがざっくりとした感想だ。
さて、スマートニュースを他の学生はどのように捉えたのだろうか。以下にでてきた感想を列挙すると・・・
・タイトルが途中で途切れていて分かりにくい
・記事や写真の大きさが違い、見にくい。どれが重要な記事か分からない。
・読み込みが遅い
このようなものがでてきた。意外にも厳しい意見が多かった。これは、ver2がリリースされる前の感想なので現在は多少の違いはあるだろうが、使いづらいという感想が多かった。一つずつ順に見ていこう。
まず、「タイトルが途中で途切れていて分かりにくい」という点だ。スマートニュースに掲載されている記事のタイトルに注目すると、各新聞社や配信社などのタイトルがそのまま載せられている。タイトルの長さは記事によってばらつきがあり、全てタイトルが掲載されている記事もあれば、そうでない記事もある。確かに、これでは分かりにくい。一方で私が似ていると感じたヤフーニュースは、タイトルが全て13文字で統一されている。この13文字のタイトルについては、「ヤフー・トピックスの作り方」という本
Amazon.co.jp: ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書): 奥村倫弘: 本
でも書かれているがかなりこだわって行っている。どれだけ良質な記事が掲載されていようとも読まれなければ意味がない。そういう意味でも記事へと誘導する、タイトル付けはとても重要だと言えるだろう。
次に、「記事や写真の大きさが違い、見にくい。どれが重要な記事か分からない。」という点だ。これに関して、私個人としては疑問をもった。新聞も記事の大きさや写真の大きさも違うのに、どうしてスマートニュースを使うとこのような感想をいだくのだろう。これに対して、私個人としての回答はないのだが敢えて述べれば、新聞と違いスマートフォンは画面が小さく、その中に様々な大きさの記事や写真があると見にくいと感じてしまうのではないだろうか。また、重要な記事が分からないというのも新聞との比較で見ることができる。新聞は、一面や記事の大きさや文量で記事の重要度が分かるがスマートニュースには、一面はないし文量も読んでみないと分からないのでどれが重要なのかは分からない。この辺りは、どのアプリにも言えそうだが、使いづらいと感じてしまう点であるだろう。
最後に、「読み込みが遅い」という点だ。スマートニュースでは、記事をクリックすると、webモードとスマートモードがあり、記事の読み込みが遅い際は、スマートモードを使用してくださいという表示がなされる。私は、この表示が読み込みが遅いと感じさせてしまう原因ではないかと思う。他のアプリを使っていて表示が遅いこともあるだろうが、表示が遅いとまでは思わない。(というかwebモードよりスマートモードの方が読みやすかったりもするもするので読み込みが遅くなるwebモードよりこっちを使った方がいいんじゃないだろうかとも思う)
なかなか、厳しい感想が多かったスマートニュースだが、ハフィントンポストから松浦茂樹氏が加わりまた、海外にも市場を展開するなどの新しい動きも様々あり、さらに伸びていくと思われる。ただ、上記に述べたような点をユーザー(かなりサンプルが少ないし偏ってるとも思いますが)が感じてもいるので、UIという点で今後どうなっていくかも注目である。
参考文献