某一学生の雑記

日々考えてることを書きます。貧困問題や労働問題を一応中心に学んでいます。個人的には、メディアやジャーナリズムや教育に興味ありです。

ゼミ運営に関して感じること

他に書かなければならない文章がある時ほどブログ等の他の文章を書きたくなるものだ。

 

先日、メディア系のゼミの発表会に行ってきた。私もゼミには所属しているのだが、やっていることが労働問題や貧困問題等である。そのため領域の違う、他のゼミがどのようなことをしているのかというのかに興味があったため、発表会に行くことにした。

 

詳しい内容についてはここでは触れない(読んでる人なんていないと思うけど特定怖いので)。ただ、メディア系のゼミの発表会に行って何点か考えたことがあるのでそれを書いていくことにする。

 

1.技術VS知識・思想

発表会の中で、夏休みのゼミの研修旅行をもとにした映像を観るというセッションがあったのだが、それを観ながら感じたことがある。それは、「どれくらい事前に勉強したのかなあ」ということだ。

 

私は、映像自体の良し悪しについては、何も述べることはできない。どう撮るといいかとかは正直よく分からない。しかし、映像で扱っているテーマの掘り下げ方については述べることができる。映像では、いわゆる社会問題を扱っており、その当事者に対してのインタビューがあった。

 

恐らく、ゼミ生が事前にテーマに向けて勉強はしているのだと思うのだが、観ていると、「もう少し掘り下げられたらいいのに」とか、「このテーマに対してこの人だけに聞いていていいのか」と感じた。

 

メディア系のゼミの内容については、友人から聞くことがあるのだが内容としては、「映像を作る」とか、「文章を書く練習をする」等をしているらしい。いわゆる、本を読んでの勉強等の知識や思想を学ぶみたいなことはあまりしないらしい。もちろん、そういうことをしているゼミもあるだろうが、少ないのは事実だろう。

 

一概には述べられないが、そういうゼミが作る映像や文章は、やはりテーマへの掘り下げ方が甘くなってしまう。また、テーマに対してのインタビューの対象についても、視点の多様性が失われてしまう。技術と知識や思想を学ぶということは難しいとは思うが(時間的にも)そこまでやって作られた映像や文章を発表できるといいなと思った。

 

2.先生方と学生の温度差

また、こういうことを書くと怒られそうだが、先生と学生との間の温度差の違いも気になった。発表会の中では、先生方からの熱い批評があった。また、その場にいたゼミ生に聞くと、普段から大学が閉まる時間ギリギリまでゼミを行っているようだった。課題も多くあるようだし、ゼミ以外にも学生同士が集まる機会が多くあるそうだ。

 

こういうゼミは、別にメディア系のゼミに限らず結構ある。ただ、それに学生側がついてきているのかは疑問だ。以前のエントリーでも述べたが、学生は大学の授業以外にもバイトやサークル等で多くの時間を使っている。その中で、学生がゼミだけに集中して行う環境があるかと言えばそうではないだろう。また、そもそもなんとなくゼミに入ってるとか、ただ課題をこなすだけという学生も多い。そういう学生に対して、熱をこもったゼミを行ってもついてくるわけない。

 

そして、そのような学生がいる中で(全てではないが)、先生側は学生に対して希望を抱きすぎているような気がする。先生方を非難するつもりは全くないが、学生の現状を見るとゼミに集中して取り組むということは難しい。ゼミ運営の問題だけでなくもう少し多面的な問題にも視点を移していかなければならないだろう。

 

最後に・・・

発表会の内容に関して感じたことよりも、ゼミ運営的なところによってしまったが、挙げた2つの点については検討していく必要があるだろう。1つ目に関しては、やはり技術と知識や思想を両方、バランスよく学ぶ必要があるだろう。2つ目に関しては、ゼミという場所の問題だけで片付けてしまってはならない。ただ、いろいろと努力されてると思うのでなかなか難しい問題だなあ。